2020年5月のコンテンツ備忘録

『#柚莉愛とかくれんぼ』を読んだ

デビュー前のアイドル柚莉愛、運営、グループのメンバー、ファンの関係性やそれぞれからの視点を主にTwitterを通じて書かれた小説。ミステリーと聞いていたけどそんなことないな...?と思い読み進めていたら普通にミステリーだった。Twitterという切り口で人々を描くのは白雪姫殺人事件とか何者でも使われていてすごく新しいという感じではないと思うけど、ツイートの内容やブログの内容のリアルさが段違いだった。(作者と年齢が近いから私の「リアル」が彼女の描くリアルに近かっただけかもしれないけど。)芸が細かいと思った。ミステリーとしての完成度より世界観の完成度が素晴らしいと思った。

チックタック(ゲーム)をやった

ラストが最高。面白かった。620円でこれだけ遊べるのか...と感動した。協力ゲームだけど2機間の同期は不要で、全てゲームのギミックだけでストーリーが進むように実装されていてプランナーの賢さがすごい。あとやればわかるけど主人公体験の設計が素晴らしい。プレイヤーとゲームの世界をどうやって結びつけるかの議論は尽きないけど、このゲームは最もスマートな方法で、上手にそれを成していた。あっぱれ〜〜〜〜

真梨幸子『三匹の子豚』を読んだ

後味わるい〜〜あと全体的に怖いし嫌悪感ある〜〜だけど面白い〜〜という感じ。感情推移グラフがきちんと設計されてた。大枠はちゃんと解けるようになってたけど、全貌を解くのは難しいように書かれてた気がする。ので、解く楽しさを味わいつつ、驚きも味わえてすごくよいコンテンツだと思う。体験価値は高いけどめっちゃ好き!という感じではなかったな。いかんせんストーリー性の部分が気持ち悪すぎた。(褒め言葉)